kotomonasha

二歩目に文章を書いてみる。

2022-01-01から1年間の記事一覧

30,元気が出ていらいらしました。

誕生日、お盆、クリスマス、年末年始、家庭の行事ごとが苦手だ。ここに三年は避けようとしている。意思表示をちゃんとしないので、ずるっと仮病を使っているかんじだ。 今年はクリスマス前に体が動き出してしまい、ずらそうとしたものの、ぴったり当日に結果…

29 初動

十一月末から昨日まで、ひたすらセーターを編んでいた。ひとのデザインを完成間近でほどくというのを何回か繰り返した挙句、やっぱり着てみるとサイズが違うとかではなく、形がしっくりこないので、いちから編みなおすことにした。ひとの作ったもので自分の…

28,快適な何もしないに向けて

ひとの目を気にして何もしないという言葉を使ってきたが、ひとの目を気にして、すきに何もしないことをしないだけじゃないかと、一人の時間を過ごしながら思った。本当にひとりになれたら、野垂れ死にもできるんじゃないだろうか。たまにある独りの時間だか…

27.今朝の執拗

朝のテレビ番組を久々に十分ぐらい見て、執拗さがあるなと思った。番組側か、企画した人の意図を伝えようとして、その執拗さもありありと伝わってしまって、毎朝見るには疲れないかな、と余計なお世話が頭をよぎる。意思を伝える過程でたいてい一生懸命伝え…

26.設置したカメラ

何もしなければ朽ちていく。下処理をして使えるようにし、手を加えなければいずれ土になる。私ごときが貴重な材をごみくずに形を変えてなんになるんだという思いと、のうのうと好きなことして出来上がるのはただのごみくず、というひとの目を気にする癖を、…

25.しばらく文章を書かなかった

毎日書けば文章が書けるようになると喜び、気持ちが沈んだり体がどこか痛くなっても書いていたら良くなる、次に行動を移せると意気揚々としていたのももう二か月前になる。パソコンを開いてもつまらない空腹を汚く埋めるだけの文章しか書けなくて、紙に向か…

24,

ひとに助けを乞うとか、集団に属するとかを避けようとしているのが、今の私のやりづらさを作っている面もあるだろう。あるときからひとは助け合って生きていくということへの苦手意識が表面化した。それまではよくわからず、言葉の形だけ撫でまわしていただ…

23,運転したら声は出る

田舎の日曜日は車通りが特に少ない。ふらふらと四十キロ未満走行をぐるっとして帰ってきた。五分もない。心臓がばくばくしていると形容するには足らないが、それでも動揺しつつ変に気は高ぶりつつある中、とりあえす、えいやと道路に出た。ウィンカーの位置…

22,目が近い、顔をあげろ、着実に。

向こうから歩いて来るひとがどこを歩くのか、そのまままっすぐ来るのか横にずれるのか、いろいろと想定した挙句立ち止まってやりすごす。それしかできないうちは手元に自分自身を置いておくのも困難なのだろう。正面突破や平然とすれ違える状態であれば物事…

21,ポジティブの種を求めて

気を落とし閉じこもりたくなったときに文章を書くと、責任を放棄しているという事実を眺めまわすことになる。書いてさらけだして煮てみて行きつく先は自分自身を作り出した知らない誰かに差し出しているというネガティブの種だ。 直立生活を不完全ながら二か…

20,ぬるつめたい風と布団の中

声を出したいが夜なので叫ぶわけにもいかず、ごまかしていたら喉が絞れるような感覚になったので外を歩くことにした。 夏の冷たい夜を思っていたが実際は温かさが少しのった風が吹いていた。首回りがうすら寒いのは曇り空が明るい闇の中だから、というだけで…

19,そこかしこに世界

外に出て、草木の王国が栄えているかのようにそこかしこが緑で、太陽が熱くて、空が広がっているのを体感すると、圧倒的な世界の量に私はびっくりしてしまった。こんなだっけか。これらを私は見えていないふりをして存在しないと思い込んでいたのだ。棒立ち…

18,困ったな、食欲がない

直立生活をしばらくしてみたが、食欲は相変わらずない。いちどなくなったら取り戻すのに時間がかかることのひとつらしい。とはいえ、まだひと月、直立にだいぶ慣れてひきこもりじゃない人間にすぐにでもならないと機会を逃してしまうと焦ったりするが、手探…

17,切り離し作業点検

経験がない知識がないということに引け目を感じて、そんな自分を見せることを怖がるときがある。今こうして書いているということは、今はまったく平気だ。そんなこともあったな、だって私は経験も知識もないんだからそりゃあ不安にもなるよ、とまるで他人事…

16,

行動をおこすという壁を生じさせている。自分の中ではふつふつと不安と肩を並べて意欲が起こっている。しかし、それを実現するのに、私の喉は詰まったままだし、目はひとに合わせようとしない。意識を相手に届けずに、足元にぽとっと落としている。いつかあ…

15,三日坊主ちゃん。

つい夕方に寝てしまうものの、二日間朝から生活を始めるのをなんとかのりこえて、三日目は眠くてしょうがなかった。前日に変な時間に三時間だけ寝るということをやってしまって、まあ体は動きそうだからと押し通せば、案の定だめだった。腰の痛みはないが、…

14、好調にいると自分の行動を手放しそうになる。

まったく動けないときは確かにあった。自分だけでは動き出すことはできない。どんなにひとに優しくされても、求人のチラシを渡されても、楽しいことを提案されても、布団から出ることはできない。なんでこういうことを書いているのかと言うと、身動きが出来…

13,準備がしたいひと

不安は消えてなくならず事態を片付けるというまでに至っていないのに気持ちは穏やかでいる、そんなもどかしい状態で自分の行動をあそばせていたら、気づいたことがある。 作品を作るとか、成し遂げるとかはできないことがわかっているので、やることといえば…

12,思うことと行動の切り離し

家族を他人として関われたらいいのに、と何度か考えたことはある。学校にちゃんと通っていたひきこもりになるなんて思っていなかった時期にもそう思った。機械的に慣習的に「ありがとう」と言うことに疑問を持ったとき、私はなんの心の動きもないのに「あり…

11,穏やかで絶好調を閉じる

夏の始まりの日曜日。暑いことに手を借りて朝からぼんやり起きていた。なんとなくあちこちいろんな作業をして、決定打に欠け、今までやっていないことが立ちはだかる、生温かい風にたまにびゅんと吹かれつつ眩しい昼間を私は起きていた。口内炎と歯が当たっ…

10,落ち着きは思考の転換のチャンス

間借りしているが、ここを出る。つまり現状はここにいられるのだ。切羽詰まった状態でも私の怠惰はそう変わらないだろうが、いまぬくぬくとひきこもりしていられるので、過酷だったらということは考えても意味はない。寝ていられる場所があるから、私は今こ…

9,動きながら窮屈

Youtube流しながら作業しているとだんだんとその行為の方がメインになる。イヤホンが耳に入っている感覚は窮屈で、その鈍い感覚が動画を見る聞くという行為にのめりこませる。なんなら何も流さずにイヤホンだけしていてもいいくらい。そんなばかばかしいこと…

8,ゆっくりやろう、の裏腹

変化できないことを恐れている。自分を簡単に変えられると思っていないが現状の変化を望んでいる。このまま何もしないで何も変わらないのじゃないかと不安だ。 ゆっくりやろうとしつこく言い聞かせているのは、できもしないのに焦りだけ空回りして無力感に打…

7,今、休憩する

活動しているとき。がんばれがんばれ、と言い聞かせるのは二回が限界だ。体が窮屈になったとき、がんばれと自分の体を揺らす以外に対処方法がいる。 体がその形にしか収まらなくなり、皮膚が毛穴の内に凝縮する。ときに集中しているようにふるまうが、集中で…

6,楽観を捨てなきゃという無意識

実はひきこもっていて良いんだという気になってくる。 働いていない。家族付き合いをこれから厚くするつもりはない。こうして確認すると、私はひきこもりじゃなくなるほかはないから、ただ単に内にこもって視野が狭くなっているというだけではない。あまり違…

5,直立活動への復帰

今まで体を直立に起こし、過ごしてきたが、ひきこもり四か月、そろそろ常に地面と並行の生活に移行するのではないかという感覚があった。力のなくなったようなゆるくしびれた下半身への意識は薄れていた。背中を敷布にくっつけ、腕を持ち上げてスマホを支え…

4,逃避以外の「NO」を探せ

「NO」が言えない。「NO」にあたる日本語を知らない。 私はやりませんというのはつまりは逃避だ。自分の都合を自ら押し通すことが出来ないので、寝ることにした。いないふりをする。勉強に飽きてしまい、世界も狭く閉じ切って、社会でひとり立つことがなんと…

3,自分で動かない人

そうする力を使おうともしないが、自分のかわりに人に何かをしてもらうということを、拒みたがっている。古くからある暗黙の了解、数式、文字、それらをいちから考えていくことはできない。食料はスーパーで買ってくる。服は機械でつくられたもの。仕事や家…

2,乗れる流れをつかむ

逃避には、何もしないで逃避するのと、好きなことしかしないで逃避するのと、二段階あったことを知ったわけだが、文章を書くのも例外ではないようだ。 まず物語に興味を持った。私は最近本を読めないときが多いので、今回の場合は映画だった。好きな俳優の出…

1,ひきこもりから抜け出したいので二歩目に文章を書いてみる。

仕事をせず、家事をせず、家の手伝いをせず、皮膚の下にすべてを押し込んで周囲から隠れようと一生懸命になっている。閉じこもる布団はある。布団の中ではすべてのひと、社会から逃れられていると錯覚し、ときにへらへらして、消えたくなって、ご機嫌にひき…