ひとに助けを乞うとか、集団に属するとかを避けようとしているのが、今の私のやりづらさを作っている面もあるだろう。あるときからひとは助け合って生きていくということへの苦手意識が表面化した。それまではよくわからず、言葉の形だけ撫でまわしていただけで、その難しさとか大切さは理解していなかった。体感する時には苦手意識の方が強くなってしまっていた。もともと得意でもないのだろう。よくわからないままなんとなくうまくやれているふうなときは、良かったのだが、自分の苦手なことなのだとわかると、嫌悪感とそこから避けることに意識を向けてしまい、今に至る。
個であることの利点を追いすぎて、何もできずにいる。集団に飲まれている方がよっぽど立派だと思う。私は逃れようとしているだけで本当は集団から抜け出せないで、中途半端になって落ち込んでいるだけだ。
集団に属さないと個は確立できないし、逆もしかりなのではないだろうか。少なくとも、私のような強さのない平凡なひとにとっては。
そうはいってもいまはひとりになりたいと思っている真っ只中。金の稼ぎ方も知らないと嘆いているのは、ひとの助けを借りられないうちはそうでしょうねと言われるんじゃないかな。