あたたかくなると、夜中に活動したくなるタイプの人間かもしれない。 記録をしているノートを見ると、十二月の初めごろから、今は三月の半ば、その間遅くとも二時には寝ていて、昼に起きているという生活リズムであった。苦痛はなく、早朝が気分がいいのはも…
このブログは、いかにして、一日の大半を地面と体を並行に保って生活するタイプのひきこもりから、頭を持ち上げて直立生活を再開するのか。その過程を記録、また文章にして解説したいがために始めたものだ。同時に、直立生活を継続するための手だてにもなっ…
年末、これからやろうとしていることは、うまくいくのか不安になる。準備しているものはぽんこつで、おもっているようにはうまくいかないのでは?と軌道修正も考えるが、自分の中には地道な蓄積が足りないので、ひらめきのレパートリーは数少ない。だめかも…
あったことを記すのみの日記ほど面白い。井上松五郎の日記を引用している文章を読んでそう思った。 たとえばネット記事で、視点がどこにかたよっているのか、というのを考えるのが癖になっている。商品を売るための文章。読み手に寄り添っているふるまいをす…
人と会うと、つい昨日までハッピーだった心持ちが鳴りを潜める。そこにいるはずなのに何も言わなくなる。 自分の中だけで完結していた考えをひとに放した途端大したものではないことを教えられる。そんなことを誇らしげに頭の中でこねくり回していたのか、と…
月に一度はぼーっとして何も手につかない日がある。2,3日だとしてもそれが一週間のように思えたり、一日だけどと思っていたら一週間たっていたなんてこともある。私は日付の感覚がぼけているのでわざわざ書くことでもない点かもしれない。 完全に自堕落な…
夜は寝ないとダメなんでしょうね。 早朝は好きだ。三時、もしかしたら二時、から四時くらいに起きると気持ちがいい。五時半とか六時だと残念だなと思って布団から出ないことがある。どうしても眠れずようやく二時に寝付いて、時計を見た時は寝ぼけていたから…
朝、おなかがすいた。昨日はスーパーで肉が陳列しているのを見て食欲が湧かないどころか気持ち悪くなっていたが、腹はすいた。朝の寝ざめも良い。六月に入ってから、朝がすこぶる気持ち悪かった。目が明かない、腹が気持ち悪い、頭が重い。しかし今日は日付…
食欲がなく、体力も落ちている。一日のうち体を横にしている時間が長くなっている。ここ数日の話だ。もうすぐ環境が変わるが、移行中に無気力になりかけている。体調を崩しているのも一因だ。だが、過去には喉がやられて声も出ないのに心は開いてひととコミ…
先日外を歩いたせいか、黒い虫、おそらくマイマイガの幼虫が敷布団の繊維の上をかきわけ歩いていた。風にのって衣服に付着するらしいので、まあいいかティッシュで潰してそのままごろごろした。 一番最初の記事に書いたが、布団から起き上がる生活を再開しよ…
良いのか悪いのか、できる人から見たら悪いのだろう。お先真っ暗の中とりあえず独りになろうとしている。あまりに周りが否定的なので、四月末に感じていたなんでもやってやろうという前向きなエネルギーも控えめになってしまった。どうせ戻ってしまうかもし…
四月末からの時間間隔がこれまでのものと明らかに違う。常に焦りつつ、手を動かしている。一日にやることを書き出さないと頭の整理がつかない。それくらいには動いている。落ち込んでも、長くて二日。だらだらとひきずっているようなところはあるが、手は動…
四月は収入を得られる体制を整えよう。と一月に計画していたが、絶好調の一月、停滞した二月三月と過ごして、思い描いていたようにはもちろんいかない。準備が足りていない。でも、足りていない分をゆっくり進められている。四月はそんな一か月だった。 新年…
二月前半はやる気がないのをだましだまし手を動かし、怠惰であることに不安を覚えつつ自分に甘くしていた。中盤からは集中を取り戻すことも、これまでの行いを変えるために努力することもなく、停滞。二月は逃げていると思わないくらい長い二月下旬だったが…
金があるが何もしない。住む家も時間もあるが、何もしない。何もしないわけではないが、自由に過ごしていない。ひとの目を気にしてひとの気配を気にして、不満げに縮こまっている。 金が無いと嘆くひとよりは充分に金があるのに、不安なのは自分の金じゃない…
誕生日、お盆、クリスマス、年末年始、家庭の行事ごとが苦手だ。ここに三年は避けようとしている。意思表示をちゃんとしないので、ずるっと仮病を使っているかんじだ。 今年はクリスマス前に体が動き出してしまい、ずらそうとしたものの、ぴったり当日に結果…
十一月末から昨日まで、ひたすらセーターを編んでいた。ひとのデザインを完成間近でほどくというのを何回か繰り返した挙句、やっぱり着てみるとサイズが違うとかではなく、形がしっくりこないので、いちから編みなおすことにした。ひとの作ったもので自分の…
ひとの目を気にして何もしないという言葉を使ってきたが、ひとの目を気にして、すきに何もしないことをしないだけじゃないかと、一人の時間を過ごしながら思った。本当にひとりになれたら、野垂れ死にもできるんじゃないだろうか。たまにある独りの時間だか…
朝のテレビ番組を久々に十分ぐらい見て、執拗さがあるなと思った。番組側か、企画した人の意図を伝えようとして、その執拗さもありありと伝わってしまって、毎朝見るには疲れないかな、と余計なお世話が頭をよぎる。意思を伝える過程でたいてい一生懸命伝え…
何もしなければ朽ちていく。下処理をして使えるようにし、手を加えなければいずれ土になる。私ごときが貴重な材をごみくずに形を変えてなんになるんだという思いと、のうのうと好きなことして出来上がるのはただのごみくず、というひとの目を気にする癖を、…
毎日書けば文章が書けるようになると喜び、気持ちが沈んだり体がどこか痛くなっても書いていたら良くなる、次に行動を移せると意気揚々としていたのももう二か月前になる。パソコンを開いてもつまらない空腹を汚く埋めるだけの文章しか書けなくて、紙に向か…
ひとに助けを乞うとか、集団に属するとかを避けようとしているのが、今の私のやりづらさを作っている面もあるだろう。あるときからひとは助け合って生きていくということへの苦手意識が表面化した。それまではよくわからず、言葉の形だけ撫でまわしていただ…
田舎の日曜日は車通りが特に少ない。ふらふらと四十キロ未満走行をぐるっとして帰ってきた。五分もない。心臓がばくばくしていると形容するには足らないが、それでも動揺しつつ変に気は高ぶりつつある中、とりあえす、えいやと道路に出た。ウィンカーの位置…
向こうから歩いて来るひとがどこを歩くのか、そのまままっすぐ来るのか横にずれるのか、いろいろと想定した挙句立ち止まってやりすごす。それしかできないうちは手元に自分自身を置いておくのも困難なのだろう。正面突破や平然とすれ違える状態であれば物事…
気を落とし閉じこもりたくなったときに文章を書くと、責任を放棄しているという事実を眺めまわすことになる。書いてさらけだして煮てみて行きつく先は自分自身を作り出した知らない誰かに差し出しているというネガティブの種だ。 直立生活を不完全ながら二か…
声を出したいが夜なので叫ぶわけにもいかず、ごまかしていたら喉が絞れるような感覚になったので外を歩くことにした。 夏の冷たい夜を思っていたが実際は温かさが少しのった風が吹いていた。首回りがうすら寒いのは曇り空が明るい闇の中だから、というだけで…
外に出て、草木の王国が栄えているかのようにそこかしこが緑で、太陽が熱くて、空が広がっているのを体感すると、圧倒的な世界の量に私はびっくりしてしまった。こんなだっけか。これらを私は見えていないふりをして存在しないと思い込んでいたのだ。棒立ち…
直立生活をしばらくしてみたが、食欲は相変わらずない。いちどなくなったら取り戻すのに時間がかかることのひとつらしい。とはいえ、まだひと月、直立にだいぶ慣れてひきこもりじゃない人間にすぐにでもならないと機会を逃してしまうと焦ったりするが、手探…
経験がない知識がないということに引け目を感じて、そんな自分を見せることを怖がるときがある。今こうして書いているということは、今はまったく平気だ。そんなこともあったな、だって私は経験も知識もないんだからそりゃあ不安にもなるよ、とまるで他人事…
行動をおこすという壁を生じさせている。自分の中ではふつふつと不安と肩を並べて意欲が起こっている。しかし、それを実現するのに、私の喉は詰まったままだし、目はひとに合わせようとしない。意識を相手に届けずに、足元にぽとっと落としている。いつかあ…